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ゼインアーツおしゃれな小型LEDランタン!ジグを徹底レビュー!

年々人気が加熱し続けているゼインアーツ、初の小型LEDランタン「ジグ」がついに発売となりました。全国一斉販売が開始されてから、1stロットは完売店舗が続出し、早くも難民続出のようです。
ジグは無駄のないシンプルなデザインで、充電用の接続端子がUSB Type-Cだったり、三脚取り付け可能なネジ穴があるなど、ゼインアーツらしい細部まで拘ったランタンです。
運良く発売日当日にジグを入手できたので、詳しくレビューしていきます。他社の人気LEDランタンとの比較や、実際に使用してみて感じた、魅力・気になる点など細かく解説しています。
ジグ / ZIG 基本情報
ディティール




スペック
型番 | LT-003 |
材質 | 本体:樹脂 ヒートシンク:アルミニウム ボトム:ゴム フック・ネジ:ステンレス |
サイズ | Φ44 × 104mm |
重量 | 115g |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー 18650タイプ |
バッテリー容量 | 9.0Wh ( 3.65V、2480mAh ) |
明るさ | 最大200lm |
色温度 | 3000ケルビン ( 暖色系 ) |
照射時間 | 7〜55時間 |
充電時間 | 約3.5時間 |
使用可能温度域 | -10〜35℃ |
充電可能温度域 | 0〜35℃ |
USB外部接続 | USB Type-C 5V / 1.0A |
価格 | 税込4,983円 |
発売日 | 2022年7月6日 |
ゼインアーツ初のLEDランタン

ジグは2022年の新作で、ゼインアーツ初の小型LEDランタンです。機能的で美しいデザインのシェルターで人気のブランドですが、最近はキャンプ用の小物類にも力をいれているイメージが強いですね。
1stロットのみ初回限定ステッカーが付属してきます。ジグは漢字表記だと”時暮”になるんですね。ゼインアーツ取扱店舗が自宅の近くにあるので、運良く初日に購入することが出来ました。
ジグの特徴・魅力
シンプルで美しいデザイン

ジグはゼインアーツらしいこの美しいデザインが最大の魅力です。てっきりブラックやダークグレーといったカラーリングになると思っていたので、意表をつかれました。
無駄な装飾を省いたシンプルな見た目なので、流行りに左右される事なく、永く愛用することが出来るでしょう。

LEDは本体上部裏側に、4つ内蔵されています。点灯する場合は電源ボタンを長押し、点灯後は1秒以内にクリックしていくと、LEDが4→3→2→1の順に1灯ずつ消えていきます。
高照度の中型以上のランタンだと色温度を変更したり、点灯・点滅の切り替えなど操作が意外と複雑だったりします。その点、ジグは直感的に操作ができて扱いやすかったです。
繰り返し充電が可能なリチウムイオン電池(18650タイプ)内臓で、一回の充電で7時間(最大光量200lm時)点灯します。類似製品の中でも長時間稼働するので、一泊程度のキャンプなら一晩十分に保つでしょう。
上部のリングで拡散し中央のシリンダーで反射、下部のファンネルで拡散の3つの要素で、横から真下まで効率的に照らす事が出来ます。
充電端子はUSB-C

他社の有名なものだとレッドレンザーML4は専用端子、ゴールゼロライトハウスマイクロフラッシュはUSB-Aと、小型のLEDランタンの充電端子は使いづらいものが結構多いです。
近年アクティビティに電子機器を持ち出す機会も多く、モバイルバッテリーは必携です。USB-Cだと汎用性が高い規格で、充電ケーブルも統一しやすいので、非常にありがたい仕様です。

青色のバッテリーインジケーターは、点灯数で電池残量を確認出来る様になっています。3灯で80%以上、2灯で50%以上、1灯で20%以上、で設定されています。
三脚用のネジ穴付き

ジグの底面中央部分には、U1/4インチネジ(カメラネジ規格)が備えられています。ミニ三脚に取り付けることで高さを出せるので、テーブルライトとしても使いやすいです。
他社だと三脚用の取り付け台座を別途用意しないといけませんが、ジグの場合はオプションとしての購入は不要です。後述しますが、適切な締め込み具合が分かりづらい点だけは注意が必要です。
ジグの注意点・気になる所
三脚穴の締め過ぎに注意

個人的に一番気になったのは、三脚用のねじ穴の固定強度です。たった一度三脚を付けただけで、開封初日に受けねじが外れてしまいました。
私はテーブルランプとしても使いたくて購入したので、三脚がもし使えないとなると魅力半減です。製品の仕様なのか、個体差による不具合なのかはまだはっきりしていません。
メーカーへ相談した所、以下のような回答がありました。
株式会社ゼインアーツの小杉と申します。
ジグのネジ脱落の件。
・
ネジは本体に圧入して固定しております。
平均的な力加減のテストで、圧入具合を決定いたしましたが、
それ以上の力を加えた場合は想定しておらず、
残念ながら完全に抜けない、といった構造にはなっておりません。
締め付けの抵抗を感じたところで止めていただければ、抜ける事はない設定なのですが、
お話の内容的にネジがしっかり圧入されていなかった可能性もございますので、
本件は初期不良と判断し、代替え品(新品)と交換させていただきたいと思っておりますが、
そのような対応でよろしかったでしょうか?
初期不良の疑いということもあり、製品交換を打診頂きました。代替品が届き次第、もう一度検証したいと思います。
<7/27 追記>

数日後にゼインアーツ様より代替品が届きました。ご丁寧にジグの初回限定ステッカー、ゼインアーツのブランドロゴのステッカーもそれぞれ同封頂いていました。

新しく届いたジグを早速三脚へ取り付けしてみました。前回のこともあったので、ねじの締め込みすぎに注意しながら、慎重に締め付けています。
三脚の固定は出来ていて、特に使用には問題ありません。ただどうにも”締め付けた”という感覚を得ることが出来ず、しっかり固定できているのか不安になりました。
締め付けの感覚が十分になる位置を探ってみましたが、どこまでも入り込んでいる感じがします。

ねじの締め付けをかなり強くした後、三脚を取り外して側面から撮影した様子です。本体の底面がうっすらと盛り上がっているのが分かると思います。
これはねじが浮き上がっている状態なので、既に内部で固定されていない状態です。上から押し込むと元に戻るので、ゴム部分に引っ掛かっていて、脱落はぎりぎりしていない状態になります。

ここからは憶測の域を出ない個人的な見解ですが、底面がゴム素材であることが理由だと思います。底面がABSやアルミ素材などの硬い素材であれば、明確に抵抗を感じることが出来るはずです。
しかし、締め付けていくとゴム素材部分が柔らかいため、どこまでも入り込んでいきます。これにより想定以上の力が加わりやすく、ねじ穴が引っ張り上げる力に負けて脱落に繋がるのかなと思います。

今回ジグに取り付けたのは、SWAG GEARに付属する三脚です。さらに三脚台座も付属してくるのですが、こちらの台座に対してはかなりしっかりと固定出来ます。
このことから締め付け時に抵抗となる、底面の素材による違いはかなり大きいと感じます。ゴム素材によるメリットも多くあると思いますが、別途三脚台座で対応しても良かった気がします。
最終的に初期不良でねじ穴が脱落したというよりも、製品の仕様という判断になりました。ジグに三脚を取りつける場合は、抵抗を感じた段階ですぐに締め付けをやめましょう。
独特な光の広がり方

もう一つ気になったのは、この花びらのような独特な光の広がり方です。この写真は直置きですが、吊り下げるとより一層際立って、風などの揺らぎではかなりチラつきが気になります。
インジケーターが雰囲気を損なう

残量がわかりやすいインジケーターですが、珍しく常時点灯なんですよね。その他でいくつか所有しているLEDランタンでは、一定時間経過すると消灯するようになっているものがほとんどです。
視線より低い位置にあると、この青色ランプがどうしても目につきます。本体はスタイリッシュでおしゃれなデザインなだけに、雰囲気を損なう要素については、もう少しシビアになって欲しかったです。
汎用性は他社より若干劣る

こうした小型LEDランタンの価格帯はだいたい5,000円前後が相場です。同じ予算で選ぶとなると、フラッシュライトとしても使えたり、電池交換が可能だったりと、もう少し汎用性が高いものに私は目移りしてしまいます。
さまざまなフィールドへ持ち出すと想定すると、どうしてもスペックは物足りない印象です。キャンプだけで利用するなら全く問題なく、登山やカヤックなどアクティビティでも使いたいとなると少し気になってきます。
ジグと他社LEDランタン比較
メーカー | ZANE ARTS | Ledlenser | SWAG GEAR | Goal Zero |
製品名 | ジグ | ML4 | LED FLASH LIGHT | Lighthouse Micro Flash |
材質 | 本体:樹脂 ヒートシンク:アルミニウム ボトム:ゴム フック・ネジ:ステンレス | ポリカーボネート | PC&ABS | ポリカーボネート |
サイズ | Φ44 × 104mm | Φ29 × 97mm | 38 x 98mm | Φ35 × 58mm |
重量 | 115g | 71g | 77g | 68g |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー 18650タイプ | リチウムイオンバッテリー 14550タイプ | 不明(大きさ的におそらく18650タイプ) | |
バッテリー容量 | 9.0Wh ( 3.65V、2480mAh ) | 2.77Wh( 3.7V、750mAh ) | 9.62Wh(3.7V、2600mAh) | |
明るさ | 最大200lm | 最大300lm | 14- 250ルーメン | 最大150lm |
照射時間 | 7〜55時間 | ブースト:- / パワー:2.5 / ミドル:8 / ロー:45時間 | 7〜120時間 | 7~170時間 |
充電時間 | 約3.5時間 | 約2.5時間 | 約3.5時間 | |
使用可能温度域 | -10〜35℃ | 不明 | 0~40℃ | |
充電可能温度域 | 0〜35℃ | 不明 | 0~40℃ | |
USB外部接続 | USB Type-C 5V / 1.0A | 専用端子 3.7V | USB Type-C | USB Type-A USB 5V / 1.0A |
耐水性能 | IPX4 | IPX6 | IPX4 | IPX6 |
価格 | 税込4,983円 | 税込4,950円 | 税込3,980円 | 税込4,290円 |
小型LEDランタンでは二強の他社の小型LEDランタンとの比較です。こうして並べてみると、ジグは決して同じカテゴリの製品で比べた時に、秀でた性能ではないということです。
むしろ重量・大きさ・防水性能・様々な角度から見て、どうしても少し性能が劣る印象です。単一で見るとよく出来た製品なんですけど、どうしても他と見劣りする点が多々見受けられます。
逆に言えばレッドレンザー、ゴールゼロが優秀すぎるとも言えます。
LEDLENSER ML4はこの中では唯一、バッテリー交換が可能です。しかも市販の単三電池でも稼働するので、災害などの緊急時にも抜群の汎用性があります。
LIGHTHOUSE micro FLASHは、本体に接続端子内蔵なのでケーブルの携行も必要なく、長時間のバッテリーライフに、防水性能も高く、登山を筆頭にアウトドアアクティビティ向きの仕様です。
ジグはこんな人におすすめ
私自身はキャンプだけでなく登山やカヤックもやるので、汎用性が高いものに惹かれてしまいます。ジグ自体は決して悪いものではなく、ハードなアクティビティにはあまり向かないという総評です。
そもそもメーカーもそういったシーンで使用は想定外なのかも知れません。出来るだけ求めやすい価格で提供したいという想いも感じるので、価格と機能のバランスの取れた良品だと思います。
アウトドアギアは適切な使い分けも大事ですしね。あまりハードなアクティビティをしない、キャンプメインの方にとっては、ジグは十分におすすめできる製品です。
ジグの発売日や予約抽選方法について
ジグの発売予定日は2022年7月8日に決定となりました。予約抽選スケジュールや販売店情報については、以下の記事にまとめているので参考にしてみてくださいね。

まとめ
ジグはゼインアーツ初の小型LEDランタンで、今年の新作でもかなり注目度が高い製品です。洗練されたデザインや、オプション不要で三脚取り付け可能な点はよく考えられています。
細かいスペックを見ると少し物足りない印象なのは否めませんが、キャンプしかしない人や、アクティビティ毎に、ギアを使い分ける人には十分ジグは選択肢に入るでしょう。

