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ゼインアーツギギ1はカンガルースタイルに最適!ワンポールシェルターの傑作!
今回は私達が初めて購入したデュオキャンプシェルター、ZANE ARTS ギギ1を紹介します。一年ほど実際に使ってきて思う、良い点だけでなく気になる点なども正直に書いているので、購入を検討されている方は必見です。
既にギギ1を所有している方も設営、撤収のコツなど画像付きで詳しく解説しています。特に畳み方は意外と初めのうちは分かりにくいと思うので、是非参考にしてくださいね。
ゼインアーツとは?
出典:ZANE ARTS
ZANE ARTS(ゼインアーツ)は長野県松本市に拠点を構えるアウトドアメーカーです。創業者の小杉敬氏は某・大手アウトドアメーカーの企画・開発担当として、長年製品開発に携わった経歴の持ち主です。
設立から3年弱と日は浅いですが、美しさと機能性を両立したデザイン、そして良心的な価格で多くのユーザーから支持され、一躍国内でも有数の人気を誇るアウトドアブランドになりました。
ブランドロゴは「座して半畳、寝て一畳」が由来で、「Z」は座して、「N」は寝てを表現しているそうです。ちょうど「Z」が寝転ぶと「N」になるというのも面白いです。
ギギ1 スペック
付属品は以下の通り。
本体×1 | 50Dシリコーンポリエステルリップストップ・PU加工(耐水圧1,500mm) |
---|---|
センターポール×1 | A6061・φ30mm・全長220cm |
エクステンションポール×2 | A6061・φ14.5mm・全長100cm |
Vペグ×18 | ジュラルミン・17cm |
4m2又ロープ×2 | ダイニーマ・リフレクター仕様・φ2mm |
3mロープ×4 | ダイニーマ・リフレクター仕様・φ2mm |
キャリーバッグ/ポールケース/ペグ・ロープケース×各1 | 150Dポリエステルオックス |
センターポールと付属のペグにはそれぞれブランドロゴ。ガンメタリックの様な落ち着いた色合いもとてもかっこいいです。
ギギ1 特徴
それではまず代表的な機能についてご紹介していきます。
空間面積が広い
ワンポールの最大のデメリットである空間の狭さを、エクステンションポールでサイドを立ち上げることによって大幅に解決しています。
出典:ZANE ARTS
オーバーハング形状なので、サイドからの雨の吹き込みもしづらくなっています。
通気性が良い
下部に二箇所、上部に一箇所それぞれベンチレーターがあります。
跳ね上げスタイル
別売りのポールを使うことによって、ドアパネルを跳ね上げることが出来ます。
これによりタープがなくてもある程度日差しを遮ることができます。
僕ら夫婦のこじんまりしたスタイルだと、タープっていらないんですよね。でもなかったらなかったで困る、みたいな状況にすごくいい感じにハマってくれます。
ゼインアーツから純正のアップライトポールが発売されています。
私達は欲しい時に欠品してなかったので、Sutekus アジャスタブルポール使ってます。33cm刻みで好きな高さに設定できるので気に入ってます。2節+4節で運用することが多いです。
ドアパネルを跳ね上げる場合はビルディングテープは取り外さないといけないので覚えておきましょう。荷物の取り出しの時などに足を引っ掛けなくて良いので、設営が終わったら外しておいた方がいいと思います。
ギギ1を選んだ理由
ゼインアーツのテントにもいくつか種類がありますが、その中でもギギ1はデュオキャンパー向けスモールサイズシェルターという位置付けの製品です。
嫁と二人のこじんまりしたキャンプのイメージに合うテントを探していたので、僕ら夫婦にとってはピッタリでした。いくつか他社も含め候補がある中で、なぜギギ1を選んだのかポイントを説明していきたいと思います。
デザインが良い
まずはこのデザインが最高に刺さりました。道具を選ぶ時に色々な要素がありますが、長く愛用するためには見た目ってとても大事だと思ってます。
ワンポールテントがすごい流行っていた時期でもあるんですけど、エクステンションフレームによってサイドが立ち上がっていて、同じワンポールでも独特な形状をしています。そしてパネルの跳ね上げ方によって様々な表情に変化してくれます。
僕「かっこいい」嫁「かわいい」満場一致で決定でした。
軽量コンパクト
普段からアクティビティ色々やってると、とにかく道具の重量が気になります。キャンプ場によっては車を横付けできないサイトもあるでしょう。そうなると力仕事の担当である世の男性達は、様々なキャンプ道具をサイトまで運ばなければいけないのです。
そうなると少しでも軽い道具を集めたくなるものです。
そしてギギ1の総重量はなんと4.5kg。女性一人でも全然問題ないくらいに軽量コンパクトです。(運ぶのは僕ですが)
パッケージサイズで68×20×20(h)cmとなっています。かなりコンパクトになるし、前述した通り軽量なので背負って運ぶことも可能です。身長153cmの嫁が背負ったらこんな感じ。
流石に長時間背負うと肩が痛くなりますが、その場合は肩掛けで運べば問題なし。
登山用のテントが使える
ワンポールシェルターなのでフロアは地面むき出しです。この中で寝ようとするとコットか、インナーテント等が必要になります。
僕らの場合は、山岳用テントの定番のmont-bell ステラリッジテント2型を所有していたので、そのままインナーとして使っています。
カンガルースタイルと呼ばれる大型のシェルターなどの中に、小型のテントをさらにもう一つ設営することを言います。親テントに包まれるように、小型のテントを中に張る姿からそう呼ばれているそうです。
元々所有しているテントをそのまま流用できるのも嬉しいポイントでした。
ちなみにゼインアーツからも専用インナーが発売されています。元々のテントが使えて便利って話しててアレなんですけど、実は買おうか検討中です。理由としてはフルメッシュにも出来るからです。
ステラリッジだとメッシュ部分が少なすぎて、真夏はかなり暑いんですよね。カンガルースタイルは冬にはかなり有利ですが、夏場は熱気が篭りやすいので、フルメッシュになるこのインナーは魅力的です。
※後日、購入しました。
5万円の予算内に収まる
今はネイチャーハイクを筆頭に中国系企業や、エイアンドエフの様な大手代理店がオリジナルブランド(サバティカル)の展開を始めたりなど、手を出しやすい価格設定なとこも増えてきましたよね。
僕達夫婦の話し合いで、予算は5万円以内と決めていました。機能的でデザインが良いものをと検討していると自然に候補は絞られて、軽量性コンパクトさも後押しとなり決定となりました。
今でも設営する度に惚れ惚れして、毎回キャンプが楽しいです。
ギギ1 気になる所
僕達の中では最高のテントであるギギ1ですが、少しは気になる点があります。
スカートがない
これは初めからわかっていたことですが、スカートがないので風が強いと地面とテントの間から隙間風が入ってきます。外気温が氷点下の冬キャンが多い方は少し考えたほうがいいかもです。
トヨトミのレインボーストーブを冬キャンプで使った印象としては、冬キャンプも割といけるって感じです。ただほぼ無風状態で、気温が氷点下ではなかったので判断する条件としては結構甘いです。雪中キャンプなどを検討されている方は要注意です。
まあ、対嫁に対して冬用のテントを買う大義名分が出来るので、これは個人的にはアリです。開放感がウリのシェルターなので、僕は使い分ければいいかなと思ってます。
ガイロープが黒色で見えにくい
何度引っ掛けたか覚えきれないぐらい、よくガイロープに足を取られます。
元々黒色のガイロープなので見辛いことは分かってはいましたが、毎回夜になる度に何らかの対策をしないとなぁと思います。ガイロープはリフレクター仕様になっているので、ヘッドライトを点けて入ればちゃんと認識出来るんですけどね。
すぐそばの車に物を取りに行ったり、星空を見るために少し外に出たときなど、ちょっとした出歩きの時にはヘッドライトをわざわざ付けないので、めっちゃ足引っ掛けちゃいます。
強風時は風の影響を受けやすい
僕達は風が強い事で有名な浜松が拠点なので、近隣のキャンプ場だとかなりの確率で強風に当たります。
パネルを開放しているときに感じるんですけど、風向きによってはもろに風の影響を受けて、最悪決壊することがあります。強風時にはパネルの跳ね上げはそもそも出来ないなぁという印象です。
生地の加水分解が心配
裏面にポリウレタン(PU)加工しているので将来的な加水分解が気になります。生地に防水性を持たすために必要な加工なのですが、長期間に渡って、利用、保管していると加工面が徐々にベトベトしてきて、最後にはボロボロに朽ちていきます。
湿気や紫外線、熱などにより徐々に分解されていく素材です。使用、保管方法によっても耐久年数は変わってくると思いますが、長く愛用したい場合には加水分解の発生しないコットン、TC(ポリコットン)素材などのテントがいいかもしれません。
こちらは同じ小杉氏がプロデュースした、サバティカルというブランドのモーニンググローリーTCです。
ギギ1 設営手順
とても設営しやすいギギ1ですが、ちょっとしたコツを意識するだけでとても綺麗に張れるようになるので参考にしてみて下さい。
※解説時はSnowPeakのソリッドステーク30を使用してます。
1.フロアを広げ、ビルディングテープ2本で長方形を作ります。
各コーナーでしっかり90℃の角度を作ります。※写真はパースがついてるので注意です。
2.フロア四隅をペグダウン。
この時にゴムループを二つ重ねるようにしましょう。一つだけだとテンションをかけた時に、ジッパーが開く可能性があります。そして必ずフロア開閉パネル側のループが上側に来るようにしてください。そうしないと後々、パネルの開閉がしづらくなります。
3.センターポールを中に入れて立ち上げる。
本体中央部のグレー部分を内側から突き上げます。
4.サイドのエクステンションポールを設置。
グロメット上下にポールの先端を挿します。その際に必ず上側に先端が長い方が来る様にします。反対にしてしまうと上部が抜けやすくなったり、下部に空間が出来たりするので間違えないようにしましょう。
ポールを立ち上げたらビルディングテープがしっかり張りが出るまで、手前に引きましょう。こうする事によって適切な位置で立ち上げが出来る様になっています。
5. エクステンションポールに二股ロープ取付しペグダウン。
左右に開いて角度がちょうど90℃ぐらいになる位置にペグダウンします。
両サイド2本ずつ計4本ペグダウン。
完成です。
ギギ1 撤収手順
設営は簡単ですが、地味に畳み方が分かりにくいので、画像付きで細かく手順を解説していきます。
1.サイドのエクステンションポールの取り外し。
上下のグロメットからエクステンションポールの先端から取り外します。
二股ロープを緩めてまとめて、エクステンションポールを畳みます。
サイド側のペグは片側2本だけ抜いておきます。
2.テント内部に入りセンターポールを抜く。
フロア4隅のペグを抜きます。
3.サイドに残したペグを起点に形を整える。
サイド部分を内側に織り込んで、七角形を作ります。サイド側の辺を固定する為に、僕らはペグを一本少しだけずらして、グロメットを引っ掛けてます。そうすることによって、一人でも簡単に生地に張りを持たせて形を整えることができます。
もしペグダウンが面倒だったら、適当な重みの荷物を乗せるとかでも大丈夫です。その後は赤い点線に沿ってそれぞれ内側に折り込んで、長方形にします。
4.縦横それぞれ一回ずつ折り畳む。
この時どちらを先に折り畳んでも問題ありません。ガイロープを内側にしまい込んで、収納袋に収まる幅(気持ち小さい程度)にしましょう。
ちなみに強風で空気が入り込む場合には、巻き取る末端側のベンチレーションを解放しておくと空気が抜けやすくていいですよ。
5.ポールなどの付属品を巻き込んで収納する。
跳ね上げ用のポールなども全部ひっくるめてまとめてます。フロアと付属品類は分けて収納してもいいんですけど、いびつになりやすいので僕達はこのやり方で落ち着きました。
このように綺麗な形で収めることができます。
片側のフロアのペグを二本残して、フロアの三角形の形状に合わせて畳んでゆく方法などもありますし、何度かやってご自身に合う方法を見つけてみてくださいね。
僕達は早い段階で長方形にしてしまった方が、最終的な折りたたみしやすかったのでこの畳み方でやってます。
まとめ
デザイン、機能性、価格と総合的に見て、スモールサイズシェルターとしては現時点では最高傑作じゃないかと思ってます。軽量コンパクトなので、僕らのようなデュオだけでなくソロキャンパーにもオススメです。
この記事を見て少しでも多くの人にギギ1の魅力が伝われば嬉しいです。