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コンパクトハイトワゴンの火付け役!スズキのソリオで車中泊してみた!
世間ではキャンプや車中泊が大人気なので、日常使いだけでなくレジャーでも使いやすい室内空間の広い車がかなり人気です。
普通自動車でありながらコンパクトな車体で小回りが利いて、室内高のあるコンパクトハイトワゴンは若年層のファミリー世代には特にオススメです。
今回は先駆け的存在でもある、スズキのソリオをお借り出来たので、夫婦二人やソロの車中泊が出来るのか試してみました。
快適に眠るためのポイントや、オススメのマットの紹介などもあるのでぜひ参考にしてみてください。
スズキソリオとは?
スズキのソリオは5ナンバー(小型乗用自動車)に分類されるコンパクトカーの一種で、室内高のあるトールワゴンタイプの車です。他メーカーではトヨタのルーミーや、ダイハツのトールが有名です。
軽自動車と比較すると排気量、室内空間ともに余裕があるので、荷物を多めに載せて遠くに出かけたい人には最適です。
お恥ずかしながら普段乗っているハイエースをぶつけてしまい、修理に出している間の代車としてソリオをお借りすることになりました。
使い勝手の良いインパネ、電源周り
ステアリングは軽くハンドル操作はしやすく、オーディオの操作なども運転中にストレスなく出来ました。
電源周りはシガーソケットだけでなく、USB端子が二つ付いています。
我が家ではスマホだけでなくコンデジやジンバルなどの撮影機材も多数あるので、充電端子が多いのは非常に嬉しいポイントです。
運転席側にあるアッパーボックスを跳ね上げれば、Apple Carplayに対応しているUSB端子も用意されています。
ナビはタッチパネル式で大きく見やすいです。
汎用性の高いドリンクホルダー
ソリオのインパネドリンクホルダーはペットボトルだけでなく、紙パックにも対応しているのが嬉しいです。
お風呂上がりのコーヒー牛乳はもはやお約束みたいなものですが、我が家では牛乳瓶ではなく1Lの紙パックをいつも買っています。その方が断然コスパが良いのと、衛生面を気にしなくて良いからです。
ただ飲みきれない時に置いておく場所にいつも迷っていたので、そのままドリンクホルダーに入れておけるのはとても便利に感じました。
それと我が家では必ず車中泊では、保温保冷ボトルを常用しています。スノーピークのシステムボトル500は径が太いんですけど、これもちょうど良いサイズ感でピッタリ収まりました。
今乗っているハイエースのコンソール周りを手を加えようと計画中なのですが、紙パック対応のドリンクホルダーはぜひ導入したいと思います。
低燃費で軽やかな走り
ソリオには減速時のエネルギーを利用して発電し、 加速時にはその電力を活かしてエンジンをアシストするマイルドハイブリッドが搭載されています。
通常のハイブリッド車と比較すると低電圧のバッテリーが積んであり、車重増や車両価格の高騰を抑えつつ、かなりの低燃費を実現しています。
ソリオはコンパクトな見た目ながら軽自動車よりも排気量もあるので、加速性もよく長距離ドライブでも疲れにくく感じました。
乗り降りのしやすいフロア高さ
ソリオはフロア位置が低めの設計なので、乗り降りがしやすくなっています。小さなお子様やご年配の人などには嬉しいポイントだと思います。
ソリオの車中泊向きなポイント
お借りしていた期間中にちょうど連休が取れたので、九州まで1,000km以上の弾丸ドライブに行ってきました。
実際に三泊ほど道の駅で宿泊してみて、ソリオが車中泊に向いてるなと感じたポイントを紹介します。
多彩なシートアレンジ
ヘッドレストを外して後部座席をリクライニングにすれば、手軽に仮眠を取ることが可能です。
後部座席を完全に倒せば、ほぼフルフラットになります。後述しますが隙間や段差はそれなりに出来るので、使用するマットによって快眠できるか差が出ると思います。
リクライニングレバーとスライドレバーは、荷室側からも操作できるのがかなり便利です。
すぐにフラットな空間に近い状態に出来るので、車中泊で最低限必要な就寝スペースの確保はしやすいと感じました。
積載力のあるラゲッジスペース
車中泊のポイントとして大事なのが積載力です。流石に軽バンやワンボックスと比較するとコンパクトな印象は否めませんが、縦積みにすればそれなりに荷物は置けそうです。
かなり好印象だったのは、ラゲッジスペース下にある深さのあるサブトランクです。寝袋、マット、お風呂セットなどを二人分入れてもかなり余裕がありました。
積載には関係ありませんが、車載工具の容器が発泡スチロールでかなりチープなのが少し残念。
後部座席足元にもそれなりに物は置けます。高さのでない荷物はこちらでも良さそうです。
夫婦二人、三泊分の車中泊道具と着替えなどであれば、十分サブトランクとデッドスペースだけで賄えたので、期待以上の積載力でした。
Apple CarPlayが旅と相性抜群
Apple CarPlayはiPhoneの画面をカーナビに表示することが出来る機能で、Googleマップ、LINE、AmazonMusicなど様々なアプリケーションと連動が可能です。
旅の醍醐味といえば美味しいご飯屋さんや、美しい景色、温泉地など様々な魅力が満載です。事前にしっかりと下調べをしておきたいですよね。
僕はかなりの数をGoogleマップのお気に入り登録しているので、行きたい場所のチェック→そのままナビゲーションという流れがとてもスムーズで感動しました。
対応車種でなくてもカーナビをApple CarPlay対応にすれば問題ありません。
ソリオで車中泊に最適な人数は?
ソロとデュオそれぞれで車中泊を試してみて、ソリオで車中泊の最適な人数について考察してみました。
快適に過ごすならソロがオススメ
ソロなら助手席は常に倒しっぱなしにしておいて、就寝スペースを常時展開も可能です。フラットなワークスペースや調理場所も確保しやすいです。
サブトランクに荷物が入りきらない場合でも、ラゲッジにもある程度積載も出来るので全体的にかなりゆとりを感じられるはずです。
デュオならミニマムスタイル
デュオの場合はこのように就寝スペースを展開すると、ほぼ空間に余裕がありません。ラゲッジに荷物を常時積載しているとかなり邪魔に感じそうです。
基本的にはサブトランクとデッドスペースに収まり切る荷物量に出来れば、デュオでも十分快適な車中泊が出来そうです。
ソリオで車中泊を快適にするポイント
ラゲッジルームの傾斜の改善
車中泊をしてみてとにかく気になったのは、フルフラットにした時のラゲッジスペースの傾斜です。頭の位置がかなり低い状態になるので、反り腰になり腰や背中が痛かったです。
頭と足を逆さにしても同じように腰が反る状態になるので、この部分を何かしら高さの出るもので埋めてしまうのが良いと思います。
インフレータブルマット推奨
それと完全に座席間の隙間を解消する事は出来ないので、どうしても凸凹感は感じてしまいます。今回の車中泊で使用したクローズドセルマットだと、この隙間はかなりストレスポイントでした。
FIELDOORの10cm厚の車中泊マットだと、多少の段差や隙間は無視できるのでオススメです。
実際にハイエースの車中泊では、常時引きっぱなしで快適に眠れています。ただ折り畳んで持ち運ぶには、重さ大きさともにかなり厳しいです。
携行性重視なら登山用のインフレータブルマットが良いでしょう。軽量コンパクトで断熱性も高いので、登山やバックパックキャンプなど好む方にも最適です。
ベッドキットやDIYもオススメ
ただこういった隙間や段差が気になる方は、根本的な改善としてベッドキットなどで完全にフラットにしてしまうのも一つの手だと思います。
ただ既製品だとどうしても高くなりがちです。イレクターパイプでDIYをすれば好きな寸法で設計できますし、費用も半額以下になるのでオススメです。
エブリィ、ハイエースそれぞれの荷室に合わせたイレクターパイプDIYベッドの製作記事です。
まとめ
ソリオはコンパクトで小回りの利く車体ながらも、工夫がみられるラゲッジスペースやサブトランクは二人分ぐらいまでなら十分な積載力があります。
完全なフルフラットにはなりませんが、多彩なシートアレンジは車中泊に向いた車種だと感じました。多少の段差、凹凸さえ解消できれば十分に快眠できます。
数ヶ月にわたる長期旅となると他に最適な車はありますが、ソロ、デュオの数日〜一週間程度の短期なら十分に対応できる車だと思います。
特に飛行機で移動した後に現地で借りるレンタカーとしては、走行性や燃費の良さと、居住性のバランスが良いソリオは最適解の一つだと感じてます。
すでにソリオを所有していて車中泊を考えている方や、これからコンパクトトールワゴンを購入する車として検討している方などにとって少しでも参考になれば幸いです。