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MKSペダル シルバンツーリング(旧モデル)のオーバーホール
自転車を快適に乗り続けるためには、定期的なメンテナンスが大切ですよね。
チェックすべきポイントは色々ありますが、意外と見落としがちなのがペダル。長期間使っているとグリスが枯渇していたり、ベアリングの摩耗が進んでいることも。
頻繁に行う必要はありませんが、たまには分解清掃してリフレッシュしましょう。というわけで、今回はこれまで使っていたペダルのオーバーホールをしてみました。
旅を共にしたMKSペダル
今回オーバーホールするのは『MKSペダル SYLVAN TOURING』というペダル。MKSは三ヶ島製作所が製造する自転車用ペダルで、美しいデザインと品質の高さで人気のブランドです。
ずいぶんと昔の話だけど、自転車で日本一周をしていた頃の車体から取り外しました。
社会復帰後は基本的に移動はほとんど車ですし、職場への通勤はカブという生活でした。めっきり乗らなくなっていましたが、ひょんなことから新しい自転車をオーダーすることに。
せっかくなので旅の思い出とともに、使えるパーツは移植してしまおうという魂胆。長期間放置していたので、分解清掃をしてみようと思い立ったわけです。
オーバーホールに必要なもの
まずはオーバーホールをするにあたって、以下のものを揃えました。
自転車の車体からペダルを外す工具です。15mmという規格は自転車によく使われてるんですけど、その他に分野ではあまり見ないちょっと面倒なやつです。
頻繁に使うものでもないのでモンキーレンチで代用できますが、万が一ナットがなめたら使い物にならなくなるので、ここはちゃんとした専用品を購入しました。
自転車工具メーカーのものが一般的ですが、バイク工具で信頼のあるTONE製を選択。
エンドキャップを外す専用工具で、ペダルと同じMKS製です。今後あと何回使うかわからないようなものですが、ないと外せないので仕方ありません。もう少し汎用性のあるパーツにして欲しい…。
キャップエンド内部の球押しを固定しているナットを外すのに12mmを使います。スパナでもソケットでもなんでもいいです。
僕はバイク整備用に持っていた手持ちの工具から使えるものを。もし選べれるのならオープンエンドのスパナではなく、めがねなどなめにくいものを選んでください。
分解清掃したあとにはグリスアップが必要です。どれがいいかよくわからないので、とりあえず間違いなさそうなSIMANOのプレミアムグリスにしときました。
パーツ紛失防止用の金属トレイもあった方がいいです。小さなベアリングはばらけるし、パーツは取り外した順に置いておくと戻す時にも楽です。
工具メーカーのマグネット付きがおすすめだけど、100均のやつなんでもいいです。
手がかなり汚れるので、使い捨てのゴム手袋も用意しましょう。
灯油なんかでも代用できるらしいんですけど、洗浄はパーツクリーナーで行いました。ホームセンターで販売されてる格安のでも全然いいと思います。
オーバーホールの手順について
それではオーバーホールの手順について解説します。
まずはキャップスパナを使って、エンドキャップを外します。アルミ製でなめやすいので、側面のギザギザに合わせてからゆっくりと力をかけて回していきます。
エンドキャップが外れたら、球押しを固定しているナットが見えます。12mmのメガネで回しますが、共回りしないように反対側を15mmのペダルレンチで抑えます。
キャップ側・シャフト側それぞれナットを緩めると、中からベアリングが出てくるはずです。
それぞれ11個ずつのベアリングが入っていました。片側分だけ洗浄して比較してみると、未洗浄のほうが茶色く汚れているのがよくわかります。
内部もご覧の通りかなりの汚れ。使い古したウエスで綺麗に拭き取りました。
そしてパーツの清掃が終わった状態がコチラ。ピッカピカで気持ちいいです。
受けにグリスをたっぷり塗って、慎重にベアリングを並べていきます。ピンセットがあると捗って便利です。
シャフト側・キャップ側、それぞれ分解と逆の手順で組み付けます。
最後の玉押し調整は文章で表すのはちょっと難しいんですけど、手で締められるまで回してシャフトを回した時に”ゴリゴリ”感がギリギリ出ないようにします。
逆に締め付けが弱いと回した時にシャフトがガタつくので、締めたり緩めたりを繰り返していくうちになんとなく感覚的にわかってくると思います。
最後にエンドキャップを取り付ければ、オーバーホールは完了です。
まとめ
こんな感じで初心者でも簡単にオーバーホールが出来ました。ぶっちゃけ大きな変化は感じられないけど、なんとなく気持ち良いし勉強にもなったのでやって良かったです。
実はすでにモデルチェンジしていて、これからの人はメンテナンスフリーの後継機を選ぶのもいいかも。もし別の新しい車体組むならこっちにします。