ラージメスティンを使ってバリ取り&シーズニング方法解説!下準備が不要なタイプの紹介も!

ラージメスティンを使ってバリ取り&シーズニング方法解説!下準備が不要なものの紹介も。

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メスティンのバリ取り&シーズニング

目次

メスティンとは?

メスティン カツカレー

メスティンとはアルミ製の箱型の飯盒の総称になります。最も有名なのはTrangiaから発売されているタイプですが、現在では様々なメーカーから発売されています。炊飯だけでなく煮たり蒸したり燻したりとあらゆる調理に使われているキャンパーに大人気のクッカーです。

今では下準備が不要なタイプも多く発売されていますが、未だに根強い人気を誇るTrangiaのメスティンでは必要な作業な為、詳しくバリ取りとシーズニング方法について解説していきます。

使用するメスティン

トランギアラージメスティン

定番Trangiaのラージメスティン TR-209を使って、バリ取りとシーズニング方法を解説していきます。

メスティンのバリ取りについて

バリ取りとは?

メスティンのバリ

バリとは金属やプラスチック加工の際などに出来る突起のことです。

日本語では「かえり」とも言いますが、一般的には英語が語源の「バリ」と呼ぶことが多いです。メスティン本体と蓋のフチ部分はギザギザとしていて、素手で触ると指を切ってしまう恐れがあります。

又、加工済みのメスティンと違ってバリがあるせいで、かなり蓋がキツイ事が多いです。スムーズに開閉するようにするためにもバリは取り除くようにしましょう。

バリ取りに準備するもの

メスティンのバリ取りに必要な物

バリ取りで最低限必要なものは以下の2つ。

・サンドペーパー

・手袋

特にこだわりがなければ手の保護は軍手で問題ないですし、やすりも安物で十分なのでどちらも100均で揃えることが出来ます。私の場合はPCデスクDIYで余ったサンドペーパーと、キャンプ用のワークグローブを使用しています。

バリ取り方法

メスティンのバリをサンドペーパーで削る

まずは目の荒い400番のサンドペーパーを使ってフチを削っていきます。蓋は内側、本体は外側を重点的に削ると蓋の開閉がスムーズにしやすくなります。ただあまり極端にやりすぎると逆に鋭利になり過ぎてしまうので、ほどほどに全体的に丸みをつけることを意識しましょう。

バリ取りの際は手の保護で手袋をする

次に目の細かい1000番で仕上げをしていきます。番手に関しては細かく刻んでもいいし、逆に400番ぐらいで終えても特に使用にあたり問題はないかと思います。

バリが取れているか素手で確認する

削り終わったら指で軽く撫でてみて、バリ取りができているか確認しましょう。

バリ取りごは台所洗剤で綺麗に洗う

最後は流水で削りカスを流して、台所洗剤でよく洗いましょう。

メスティンのシーズニングについて

シーズニングとは?

メスティンはアルマイト加工と呼ばれる、人工的に酸化皮膜を生成させる表面処理がされていません。その為加工済みのものと比較すると傷つきやすく、磨耗しやすくなっています。シーズニングを行うことによってメスティンの表面を保護することが出来て、アルミ臭や表面の黒ずみ防止効果も期待できます。

準備するもの

・米のとぎ汁

・鍋(メスティン入る大きさ)

一般的にシーズニングと言うと鋳鉄製のスキレットなどでくず野菜などを炒めて、油でコーティングする作業を連想すると思いますが、メスティンにおけるシーズニングでは米のとぎ汁を使います。

シーズニング方法

メスティンを米の研ぎ汁で煮込む

このように鍋に丸ごと本体と蓋を入れて煮込みます。(隠れてますが鍋底に蓋が入ってます。)急激な温度変化は変形に恐れがあるので、米のとぎ汁は冷たい状態からスタートしましょう。沸騰したら15〜20分ほど弱火で煮て、そのまま冷めるまで放置します。

※解説の為にダイソーメスティンを使用していますが、本来はシーズニング不要です。

シーズニング後は流水で洗い流す

そのあとは綺麗に洗うんですけど洗剤とスポンジで強く擦ると、せっかく出来た酸化皮膜が剥がれ落ちてしまうので流水のみで優しく手で洗い流しましょう。最後はしっかり水気を拭き取って乾燥させれば完成です。

鍋に入り切らない場合

ラージメスティンが鍋に入りきらない

ラージメスティンはかなりサイズが大きいので、入りきる鍋がうちにはありませんでした。

メスティンの中に米の研ぎ汁を入れて煮込む

その場合はメスティンに直接米のとぎ汁を入れて煮込めば大丈夫です。ただ内側しかコーティングが出来ないので注意が必要です。表面の黒ずみ防止や、蓋を含めて全体的にコーティングしたい場合には、大鍋で丸ごと煮込んだほうが効果は高いと思われます。

下準備は本当に必要?

メスティンでうどん

結論から言うと僕個人の見解ではバリ取りは必須。そしてシーズニングは不要です。

なぜならバリ取りは一度やれば永久的に効果が期待出来ますが、シーズニングは何度か使ったら効果が薄れて、定期的にコーティングしないといけないからです。

長年旅でメスティンを愛用していた経験から思うことなのですが、最も重要なことは繰り返し使い込んで慣らしていくことです。少し使えばアルミ臭さは抜けますし、多少の黒ずみは味と言ってもいいかなと思います。そもそも何度か使っていくとどんどん傷がついてボロボロになっていくので、大して気にならなくなります。(私だけかもしれませんが…)

そもそもメスティンで油を使った炒め物をすると、フライパンによくあるテフロン加工などがされていないので、シーズニングの有無に関わらず焦げます。炊飯で焦げ付かない一番のコツは水加減なので、これも繰り返し経験を積めばほとんど失敗しなくなります。

面倒な方にオススメはこちら

下準備が面倒な方に朗報です。今では色んなメーカーから様々なタイプのメスティンが発売されているので、用途に応じて選び分けることが出来ます。

バリ取り・シーズニング不要なメスティン

既にバリ取り、アルマイト加工済みでシーズニング不要なメスティンの紹介です。

ダイソーメスティン

ダイソーミニメスティン

昨今のキャンプブームの影響もあり、一時期爆発的な人気で即完売が続いていたダイソーのメスティン。何と言っても驚きなのがお値段なんと¥550(税込)。3つ購入してもTrangia TR-210より安いとかもはや卑怯なレベル。

一般的なノーマルサイズのメスティンよりさらに小ぶりで、角が丸みを帯びていて可愛いらしいです。最近ダイソーで見かけてつい購入してしまったんで、近いうちにレビューします。

LOGOS メスキット

LOGOSから発売されているタイプで、ハードアルマイト加工なのでより耐熱性、腐食性などが強化されてます。蓋に折りたたみのツマミがついているので、素手でも開閉できるのは便利そうです。

スケーター メスティン

最近ホームセンターでよく見かけるようになった、スケーターのメスティン。シックなメタリックグレーな色はいいかなと思うんですけど、蓋にデカデカと”Live in Nature”という文字が入っているのが好みが分かれそうです。

特殊加工メスティン

一般的なメスティンに施されたアルマイト加工ではなく、特殊加工済みのメスティンの紹介です。

快速旅団 NS角飯盒

NSメスティン

出典:快速旅団

焼き物、炒め物が出来るようになった汎用性No.1メスティンです。一般的にはアルミ製品にフッ素樹脂加工(代表的なものはテフロン加工)を施すと、焼きなましと呼ばれる強度低下が起こります。しかしNSメスティンは通常のフッ素加工にセラミック加工を混ぜることによって、強度を保つことに成功してます。

蓋にもしっかりとNS加工されているので、別売りのリフターがあれば薄型のフライパンのようにも使えるのでとても便利だと思います。

スリップメスティン

スリップメスティン

出典:8A GARAGE

北海道小樽市のガレージブランド8A GARAGEが発売している、スリップ加工メスティン。どうやらコーティングにはフッ素系ではなくて、シリコン樹脂が採用されている様子。シリコン樹脂加工は鉄フライパンの初期の焦げ付きにくくする用途なイメージが強いので、どこまで耐久性があるのか気になってます。

まとめ

メスティンを使ったバリ取り、シーズニング方法の解説でした。

Trangiaのメスティンはアルミ無垢なのでバリ取りは必須ですし、人によってはシーズニングもしないと匂いや黒ずみも気になる方もいるでしょう。下準備に一手間かかりますし、決して万能な調理器具ではありません

それでもメスティン購入時の儀式とも言えるこの二つの作業を経て、スタートラインに立つような感じが、面倒くさがりな私でも実は好きだったりするのです。初めて買ったアウトドアクッカーであり、長年使い込んでる思い入れもあると思いますが、Trangiaのメスティンは多くの方にオススメできる素晴らしいクッカーです。

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