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ハイエース車中泊用のシェードをプラダンで自作!必要な材料と作り方を解説!
車内のプライバシーの保護や高い遮光断熱効果が期待できることから、車中泊で快適に眠るためにもはや必須とも言えるサンシェード。純正や社外で専用品も多く発売されていますが、自作をすれば自由な設計で、とても安く製作する事が可能です。
材料は銀マットやラバーシートなど様々なもので自作が可能で、その中でも軽量化つ、安価なプラスチックダンボールを使いました。今回はハイエースバンで使う為に、リアガラス用とクウォーターガラス用の合計3枚制作しました。
実際に作ってみた感想や、既製品カーテンとの比較など載せています。これからシェード作りを検討されている方や、既製品の購入とで迷われている方はぜひ参考にして見てください。
自作プラダンシェードの材料
基本的に全てホームセンターか100均で揃えることが可能です。細かい道具は元々自宅にあるものを使って、必要な材料は全て近所のカインズで調達しました。材料費は合計で3,000円弱と既製品よりかなり安く製作する事が出来ました。
プラスチックダンボール
型取り用のビニール
ハサミ
あると便利なもの
カッター&定規
霧吹き
型取りにビニールを使う方は是非使ってもらいたいのが霧吹きです。あらかじめ窓を軽く濡らしておけば、ピタッと張り付いてくれるのでとても便利です。ヘラ状のもので空気をある程度抜いてあげれば綺麗に型を取る事が出来ます。
養生テープ
油性ペン
自作プラダンシェードの作り方
それでは順番に自作シェードの作り方を解説していきます。
1.ビニールで型紙をとる
まずはビニールで窓枠の型取りをしていきます。あらかじめ少し大きめにカットしたビニールを、霧吹きで適度に湿らせた窓に貼り付けます。
型紙を切る
そして型取りをしたビニールをカットしていきます。
カットした型をプラダンに置いて、養生テープで仮固定します。
3.プラダンをカット
いよいよカットしていくのですが、あらかじめカット線を引く前に養生テープを貼り付けます。小さく切りすぎると取り返しがつかなくなるので、少し大きめにカットしておいて、後から微調整で繰り返し線を引く事になります。養生テープを貼っておけば完成後に剥がすだけで、転写線がプラダンに残らず綺麗な仕上がりになります。
それとプラダンは中空構造になっているので、繊維方向ではない直線や角の丸い区間はカットしづらく歪になりやすいです。養生テープを貼っておけば適度に刃がずれにくく、とても切りやすかったのは嬉しい誤算でした。
直線部分はカッターと定規でカットしていきます。ハイエースは窓もかなり大きいので、長さ1mの定規はとても重宝しました。
最後は角を切っておおまかなサイズへの切り出しは終了。最後は現物合わせしながら細かく微調整して完成です。
ハイエース200系対応 仕上がり寸法
仕上がり寸法を載せておくので、ハイエース200系の方は参考にしてみて下さい。但し、リアガラスに関しては一箇所失敗した上で計測した寸法なので、注意して下さい。
リアガラス
リアガラス用の寸法は最大長で124.5×51.0cmとなりました。角の配線部分やバックカメラ部分など、細かい調整が必要な箇所が多く、工作難易度はかなり高かったです。
それと両サイドが緩やかなカーブになっているのがかなり厄介で、少し切りすぎて隙間が出来てしまいました…。私達の仕上がり寸法だとこのように少し足りないので、最大長の幅に関してはもう少し長めに見積もって下さい。
クウォーターガラス
クウォーターガラス用の寸法は最大長で122.8×50.5cmとなりました。直線部分が多いので型取りカットともにしやすく、左右ともに全く同じ寸法なので製作の手間自体はリアガラスと比較するとかなり楽に感じました。こちらは失敗する事なくピッタリサイズでした。
自作シェード製作時の注意点
製作していく中で感じた事や、失敗談をまとめてみました。
夜に製作するのは辞めよう
材料の買い出しが夕方に終わった関係で夕方から作り出したんですけど、見づらくて作業が全然捗らなかったです。DIYはやはり昼間にやるべきですね。
外で作るのも辞めよう
プラスチックダンボールは黒い色をしているので、太陽光の下にしばらく置いておくとかなり熱くなります。定規も熱を集めやすいのでよく晴れた屋外だと、素手のままでは作業がしづらく感じました。
太陽光の反射で角度によっては見づらい事もあったので、作業スペースが確保出来るようであれば極力屋内で作業する事をお勧めします。
切りすぎ注意
僅かな隙間でもかなり陽が差し込んでしまうので、切りすぎには十分注意が必要です。完成に至るまでかなり微調整を繰り返したので、この失敗はかなり悔やまれました。
わずかな隙間なら縁取りで黒いテープなどで誤魔化す事も出来るので、今後修正しようかなと考えています。
既製品サンシェードとの比較
エブリィに乗っていた頃は、趣味職人のプライバシーサンシェードを使っていました。車種毎の専用設計で、クオリティの高い製品でとても満足していました。ただ既製品はあくまで車種専用であってオプションの取付や、細かい配線を避けるような設計にはなっていません。
オプションとの干渉具合
エブリィで使用していた既製品はレーダーブレーキサポートのセンサー部分や、ドライブレコーダーとの干渉で隙間が出来るのが気になっていました。
耐久性について
自作プラダンシェードは窓枠にはめ込む使い方なので、簡単に折り目がついてしまいました。繰り返し使用することによって、かなりボロボロになりそうな気がしてます。そしてかなりの大きさにも関わらず、折り畳んで収納も出来ないのもネックです。
既製品であればあらかじめ折り畳み機構になっているので、折り目がつく心配もありません。2年間エブリィで使用しましたが、耐久性についても問題を感じたことはありません。
趣味職人からハイエース対応の専用シェードも発売されています。今回難しくて製作しなかったスライドドアの小窓にも対応しているみたいです。もし自作するのが面倒な方や、細かなオプション品との干渉も気にならない方は、長期的に見れば費用対効果は既製品の方が高いかもしれません
既製品カーテンとの比較
自作しなかったスライドドア用に既製品のカーテンを購入しました。せっかくなので同じ左右のクウォーターガラスを使って、プラダン自作シェードとの比較に使ってみました。
ご覧の通り遮光に関しては自作プラダンシェードの圧勝ですね。隙間なくピッタリ窓枠にはめ込んでいる為、断熱効果も高く感じました。やはりカーテンだと窓との間に隙間がかなり出来るので、遮光と断熱に関してはあまり期待できそうにありません。
ただドアを開閉後も車内のプライバシーの確保が出来たり、複雑なレイアウトのスライドドアも簡単に覆うことが出来るので、小窓にも干渉しない点はカーテンもとても便利です。
また近いうちにカーテンのレビューもしたいと思います。
まとめ
プラダン自作シェードの材料と作り方の解説でした。折り畳みの出来ない収納のしづらさや、折り目がつきやすく耐久性に多少の不安はあります。ただハイエースのデジタルミラーのおかげで、シェード付けっぱなしでも後方確認は可能な為、小さく折り畳める必要もありませんし、頻繁に付け外しの必要はなくなります。
既製品のカーテンとの比較をしてみましたが自由な設計で隙間なく作れるので、デジタルミラーのリアウィンドウ用はプラダンで自作するのが最も相性が良いと感じました。以前のエブリィで専用シェードのメリットデメリットはよく理解しているので、必要に応じて今回製作しなかった箇所も適宜シェードを導入していきたいと思います。