ハイエース車中泊DIYまとめ!これまで製作した自作品を一挙紹介!

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バンライフに憧れはあるけど、日常使いも大事にしたい。そんな人たちに人気の車といえば、トヨタのハイエースですよね。大人が足を伸ばして横になれるほど広い荷室は、車中泊カスタムのベース車両にぴったりです。

内装にこだわったキャンピングカー仕様の完成車も魅力的ですが、車両価格が高額になりやすいのが難点です。又、自分達の旅や車中泊のスタイルが固まっていないうちだと、必要な設備も具体的なイメージが掴みにくいです。

その点、自分達でDIYをしていけば価格も安く抑えられて、必要なものだけを適宜追加していくことが出来ます。

今回はハイエースで快適に車中泊をするために、これまで自作してきたものをすべて紹介しています。それぞれ必要な材料や製作費など、細かく解説した個別記事へリンクしているので是非参考にしてください。

目次

DIYのテーマについて

私たちがDIYをしてきた中で、大切にしていたポイントをお話しします。

車体への穴あけ加工は一切なし

これまでのDIYではハイエースの車体には、穴あけ加工は一切していません。理由としては、ハイエースは世界的にとても人気のある車なので、手放す時のリセールバリューがかなり良いことでも有名だからです。

耐久性の高いエンジンを積んでいるので、走行距離が10万キロ超えていたとしてもまだまだ需要があります。ただし、現状復帰できない穴あけ加工をしていると、大幅に査定額が下がってしまうそうです。

もちろんバンライフの相棒として長く乗ろうとは思っていますが、今後家族が増えたり根本的な生活スタイルが変わると、もしかしたら別の車への乗り換えを検討することもあるかも知れません。

車体を極力綺麗な状態を維持することで、万が一売却することになっても高く売ることが出来ます。

専門的な知識、電動工具も不要

私たちがやっているDIYは専門的な知識や、本格的な電動工具は使わないものがほとんどです。そのため、どなたでも簡単に真似して頂けるようなものばかりです。

元々、転勤族なので極力荷物は増やしたくないと思っています。電動工具は維持メンテナンスが必要になりますし、重く嵩張りがちなので、DIYの際には工具レンタルや、部材カットサービスを積極的に利用しています。

また極度の面倒くさがりなので、設計図を作る事もあまりありません。製作中に構造を変えることも多いので、頭の中だけでイメージしながら作れるような簡単なものが多いです。

日常使いのしやすさを追求

私たちはバンライフでの快適さだけでなく、日常使いのしやすさにも拘っています。現状は休日に少し遠出して車中泊を楽しみ、普段は通勤や買い出しなど、オンオフの切り替えが大切だと考えています。

例えばハイエースに乗っていると気をつけたいのが、車高の高さです。標準ルーフでも全高が1,980mmとかなり高く、ルーフキャリアやソーラーパネルを取り付けすると、立他駐車場の選択肢が大幅に減ってしまう可能性があります。

地方だとそれほどシビアにならなくても良いですが、都市部だと桁下制限2.0m以下なんてざらですしね。最低でも生活圏内でよく利用する商業施設の駐車場には、入れるようにしておくのがおすすめです。

DIYをするメリットについて

自分達でDIYをすることによる、メリットをまとめてみました。

価格を安く抑えられる事が多い

一般的にDIYの大きなメリットに挙げられるのが、製作費用を安く抑えれる事ですよね。市販品の場合は、製造コストや人件費がかかっているので、部材費用以上の価格設定になっています。

メーカー側が利益を取る為に設定されている中間マージンがまるまる省けるので、選定する部材やどこまでこだわるかにもよりますが、基本的には市販品より安く済むケースがほとんどです。

市場にないものを作れる

個人的に一番推したいポイントは、市場にない一点ものが作れることです。そもそも自分や家族が車中泊をする上で、ぴったりなものが市販品であることのほうが稀です。

市販品だと余計なオプションがついていたり、逆に必要に感じる機能がなかったり。人数やスタイルも人それぞれなので、本当に必要なものだけを無駄なく作る事ができます。

拡張性が高く、再構築しやすい

色々DIYで製作していて感じるのが、拡張性が高い部材が多いのは色々な意味で便利です。構造を変えたい場合に一度分解して、再構築することも容易なのも魅力です。

そもそも市販品はいわば完成品なので、後々どうこうする前提で作られていません。車中泊はいわば「トライ&エラー」の繰り返しなので、一度設備を導入して終わりになるようなものではありません。

細かい使い勝手が気になったり、追加したくなる機能もあるでしょう。

達成感があり経験になる

最後に一から自分で考えて作り上げるのは、なにより達成感があります。そして製作するたびにどんどんノウハウや経験が蓄積されて、次の製作物に活かしていくことが出来ます。

できること・できないことの判断が明確になり、発想も少しずつ柔軟になっていきます。その為、初期に製作していたものよりも、最近のもののほうがクオリティは高いなと感じます。

DIYをするデメリット

たくさんの魅力のあるDIYですが、やはりデメリットもあるのでまとめてみました。

手間がかかるので忙しい人には不向き

私自身が面倒くさがりなのもありますが、手間がかかるので忙しく時間に追われてる人には不向きです。製作途中に「もういっそ市販品買った方が楽だったよな…」とかもよく思います。

構想からはじまり部材の調達、そして製作完了までにかなりの時間がかかる事が多いです。その時間を純粋に楽しんだり、スキルアップや経験になると考えれない人は、時間を消費する部分だけが悪目立ちするかもしれません。

時間効率が気になる方は、極力市販品で探した方が満足度は高いかもしれません。もしくはスケジュールにゆとりが出来るまで、構想を練りながらDIYをするかじっくり検討してみると良いと思います。

リセールバリューはほとんど見込めない

市販品だと一定のクオリティは約束されているので、売却する時にそれなりにはお金になりやすいです。元々特定の車種にしか適合しないものがほとんどなので、ニッチな分野になりやすいです。

自作品はよほどクオリティが高くない限り、中古市場ではほぼ需要はありません。作った本人としては会心の出来でも、他人から見たそれほどでもないってことが多いですしね。

材料費が高くつくことも多い

価格が抑えられるのがメリットって言っておいてなんですけど、最終的な材料費が嵩む事も割とよくあります。拡張性が高く色々とこだわれるので、当初想定していた以上になる事は多いです。

特にアルミフレームは元々高価な素材な上に、後からフレームやらジョイントやら追加し放題です。安いというイメージで製作し出すと、なんだかんだ高くついて後悔してしまうこともあるかも知れません。

性能、デザイン、価格といいバランスを探り、最適な構造や部材を選びましょう。

ハイエース車中泊DIYまとめ

これまで製作してきた、歴代DIYをすべてまとめています。

イレクターパイプベッド

まずは車中泊といえば快適に眠るスペースを確保したいです。そのままでも十分な広さの荷室なので、マットを敷いて眠ることも可能ですが、断熱のことを考えるとフロアから高さを出すのがおすすめです。

元々夫婦二人+猫一匹でエブリィで車中泊をしていた頃から、イレクターパイプでベッドを組んでいます。専用接着剤でかなり頑丈に組めますが、再構築がしづらいのが難点でした。

ハイエースのイレクターパイプベッドは、マスキングテープでジョイントの隙間を埋めて固定しました。天板は簡易的な木材でフラットにして、インフレータブルタイプのマットを敷いて車中泊しています。

折りたたんだセカンドシートと同じ高さになるように拘ってます。床下部分は収納スペースも兼ねているので、荷物の積載と就寝スペースを両立するのには最適なDIYだと思います。

既製品が最低でも5万円以上するのに対して、製作費用は2万円以下とかなり安く済ませれました。ただし、間に合わせで製作した簡易的なものなので、今後の拡張性を考えて、現在アルミフレームで新たなベッドを製作中です。

プラダンシェード

車中泊で快適に眠る為には、しっかりと車内を遮光する必要があります。又、外から車内の様子が伺えないようにすることもできるので、プライバシー確保の意味でも必須装備です。

ビニールで型取りして、黒色プラスチック段ボールを、ぴったりサイズにカットして嵌め込んでます。既製品が1万円以上するのと比較すると、製作費は5,000円ほどとかなり安く済みます。

ぴったりに切るのはなかなか大変ですが、費用対効果でいうとかなり満足度の高いDIYです。

セカンドテーブル

ハイエースバンは車両区分が貨物車になるので、荷室と区別するためのセパレートバーがついています。邪魔なので取り外してしまう人も多いのですが、跳ね上げ式のセカンドテーブルを製作して、固定部分として活用しました。

これまでよりも複雑な構造となったので、Fusion360というCADソフトで設計しました。これまで本格的な設計経験は一切ありませんでしたが、非商用利用なら一年無料だったのでチャレンジしてみました。

木材通販のマルトクショップにCADデータを入稿すれば、思い通りの形に加工してから送ってくれます。届いた天板は自分で塗装して、開けておいた穴にはカップホルダーを埋め込みました。

セカンドテーブル中央部分には、UNIFLAMEのステンレスハーフ天板を嵌め込んでます。これによりバーナーも輻射熱を気にすることなく使用できて、車中飯も気軽に楽しめるようになりました。

ただ子供が生まれてチャイルドシートの取り付けにより、跳ね上げが難しくなってしまいました。あらかじめ2WAY、3WAYを想定して設計はしてあったので、荷室で今後活用できないか思案中です。

ソーラーパネル取り付け

さらにハイエースでの車中泊を快適にする為に、ソーラーパネルを設置しました。大容量のポータブル電源と組み合わせれば、電子レンジやドライヤーなど、高出力の家庭用家電を使えるようになりました。

コンセントやシガーソケットからも充電は可能ですが、連泊のキャンプや長期旅では出先で電気を確保するには厳しい時もあるので、本格的なバンライフを検討している方は、ソーラーパネルは必須装備だと思います。

ソーラーパネルはRENOGY JAPAN様より提供いただき、ルーフキャリアは元々持っていたものを流用しています。固定の肝となるパーツは専用品を製作して、高さ2.1m以内に収まるようにかなり拘って製作しました。

業者に依頼するとおそらく、15〜20万ぐらいは軽く取られると思います。ソーラーパネル、ルーフキャリア、配線ケーブル、コネクタなど、必要材料全て含めて7〜8万ぐらいの導入コストで済んでるのでかなり安く収まってます。

直列・並列の違いなど最低限の知識と、ソーラー圧着工具などは必要になります。今回はソーラー固定のスクエアバーにも穴加工や、高さを低く抑えるのと見た目をすっきりさせるのに拘ってるので、割と専門的な内容が多いです。

ただ、貫通穴さえ開けられればある程度個人レベルでも十分取り付けできると思います。取付金具の代替品なども記事で紹介しているので、興味がある方は是非チャレンジしてみてください。

G-fun 天井収納&サイドバー

ハイエースの室内にはG-funというアルミフレームで、サイドバーを追加しています。元々内張りを固定している台座に、クリップナットを差し込むことで、穴あけ加工なく取り付けが出来ています。

ハンガーで衣類をかけたり、クリップ式の扇風機を取り付けたりとかなり便利です。引っ掛けフックを組み合わせた横方向のフレームを追加し、ワイヤーネットで天井収納もできるようにしています。

高さ10cmぐらいまでの軽量なもの限定ですが、寝袋や折り畳みマットなど色々なものを収納出来ます。ワイヤーネット部分にはフック式のランタンを引っ掛けたりとかなり便利です。

前後に好きな位置にスライドで移動が可能で、後々フレームの追加も簡単な構造になっています。頭上の空間を多少犠牲にするので、車中泊ベッドと組み合わせる場合には高さに注意が必要です。

製作費は合計で1万円ほどで作れる割に、見た目もよく機能的なのでかなり気に入ってます。出荷時にアルミフレームのカットサービスを利用すれば、六角レンチで組み上げるだけで簡単なのでかなりおすすめです。

まとめ

これまでハイエース車中泊用に製作してきた、DIYについてまとめてみました。何度も繰り返し車中泊をすることで、新たな発見があります。これからもより快適に車内で過ごすために、どんどん新しいDIYにチャレンジしていきたいと思います。

私自身それほど専門的な知識がない初心者なので、どなたでも真似していただきやすい内容になっていると思います。個別記事で製作している様子や、必要な材料や製作費について詳しく解説しているので是非参考にしてみてくださいね。

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