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【百名山】10月紅葉最盛期に雨飾山へ日帰り登山
紅葉最盛期の雨飾山へ登山へ行ってきました。新型コロナウイルスの影響で2020年前半は登山は自粛、夏場は密になりにくいカヤックで遊んでいたので久しぶりの登山です。周辺の山々の色づきも素晴らしく、今回は登山超初心者の嫁も同行したので、登山経験の浅い方などにも参考にして頂けたら幸いです。
雨飾山とは?
雨飾山(あまかざりやま)は、長野県北安曇郡小谷村と新潟県糸魚川市との県境にある、標高1,963.2mの山です。日本百名山に選定されており、登山口には駐車場が整備されてますし、キャンプ場や天然温泉が麓にあるので人気の高い山です。
紅葉時期の土日は大混雑
雨飾山、山頂直下ものすごいすれ違い選手権でしたw
微動だにしてなかったからここから1時間はかかってるんでないかな?
段々雲が多くなって来たし、早出してよかった^_^ pic.twitter.com/bGlDfRjUre— akirachan (@akirachan99) October 18, 2020
2020.10.19 @雨飾山(1,963m)
雨飾温泉(糸魚川側)からのルートで登山。小谷温泉(長野側)からの登山客が多く山頂までは渋滞で通常20分で行けるところが1時間かかった。 pic.twitter.com/0SkEoEdgoR— よんきん (@gama_cat) October 20, 2020
凄まじい混雑っぷりです…。
実は10月18日(日)から三連休だったので、仕事終わりにすぐに向かおうと思ったのですが、前日の段階で駐車場がいっぱいとTwitterで呟いてる方がいたので、一旦進路を変更。天気も問題なさそうだったので、10月20日(火)に登ることにしました。翌日に北陸日本海側を適当にドライブしてる時に上記の方々のタイムラインを見て、心底予定変更して良かったなと思いました…。
雨飾高原キャンプ場の星空
予定通りしばらく北陸で観光やご飯を楽しんだ後は、雨飾高原キャンプ場に前乗りして車中泊をしました。18時頃に到着したのですが、さすがこの時間帯だと駐車スペースは問題ないですね。気分で適当に進路を変更できるのは車中泊の強みですね。そしてなんといってもこの素晴らしい星空。空気も澄んでいて小さな星までよく見えました。
雨飾高原キャンプ場は標高1200mほどでこの時期の夜はだいぶ冷え込むので、ダウンを着込んでしばらく星を眺めてから就寝しました。
雨飾高原キャンプ場よりスタート
そして登山当日。朝方かなり強く雨が降り出したので焦りましたが、6時過ぎには止んでくれて良かったです。今回は雨飾高原キャンプ場を起点にした小谷温泉コースを登って行きます。『山と高原地図』のコースタイムは6時間35分となります。 リンク
ちなみに平日とは言え朝6時の段階で駐車場は既に満車でした。駐車スペースに止めたい場合は前乗りでないと厳しそうですね。路肩駐車も一応黙認されてるみたいなので、よほどでない限り駐車不可にはならないとは思いますが、出来るだけ現地には早めに到着しておきましょう。
登山口〜荒菅沢
登山口からまずは中間地点である荒菅沢を目指します。雨飾山は400m進む度に標識が準備されています。11区間あるので4400m進めば山頂に到着する計算です。初めはまったりと木道歩き。前日の雨で濡れた木々に太陽の光が輝いて美しいです。2/11の標識に差し掛かると、急斜面の登りが始まります。
紅葉輝くブナ平
登山口から1時間弱でブナ平に到着。ちょうど標高でいうと1500m前後が紅葉の見頃を迎えている感じですね。美しい紅葉に囲まれた道なので、それほど疲れは感じることはなく軽快に進んで行きます。
荒菅沢のビュースポット
荒菅沢手前でちょうど視界の拓けた展望台があります。一際目を引く白い岸壁ですが、布団菱(ふとんびし)と言います。ここは雨飾山の中でも最も有名な撮影スポットではないでしょうか?雨飾山の岩稜と紅葉のコントラストがとても美しいです。朝日に照らされた布団菱を見ることも出来るので余裕のある方は、是非早朝の出発も検討してみてください。
ちなみにここが最後の水場になりますので、忘れずに補給をしておきましょう。
荒菅沢〜笹平
ここからハシゴと岩場の急登です。写真ではポール使ってますけど人によってはいらないと思います。途中からかなり短く調整してお互い一本ずつ、状況に応じて片手はポールとの使い分けしながら登ってみました。
冬場は豪雪地帯だからか1600mほどで森林限界を超えます。振り返れば新潟方面の山々の紅葉最高でした。ちなみに嫁が言うにはこの区間が一番キツかったらしいです。
笹平〜山頂
9/11を過ぎると笹平に出ます。ここから山頂直前まではなだらかな道となります。しかしこの時点で午前11時を過ぎており、かなり雲が上がって来ました。度々、ガスに包まれる山頂を見ながら焦ってます。
山頂直前にも絶好のビュースポット
山頂直前には荒菅沢の谷間を上から見下ろせるビュースポットがあります。ゴツゴツとした岩稜を間近に見ることが出来て迫力満点です。絶景に後ろ髪引かれつつ、ここから山頂へ向けて最後の登りです。
雨飾山(1963m) 登頂
そしてついに山頂、標高1963m 雨飾山登頂です。
雨飾山の山頂は『猫の耳』と呼ばれる2つのピークを持った双耳峰です。山頂からは後立山連峰や白馬三山、糸魚川市街とその先の日本海まで素晴らしい展望が広がっているのですが、この日は残念ながら展望がききませんでした。
昼食はJETBOILでカップ麺
JETBOILにもいくつか種類があるのですが、私はJETBOIL FLASH(ジェットボイルフラッシュ)を使用しています。0.5Lのお湯を100秒(1分40秒)で沸かすことが出来ると公式ではアナウンスされています。外気温や気圧、風などの影響もありますが、この日は2分前後で沸騰まで到達したのでやっぱり早いですね。携行性を考慮せず、手軽に湯沸かししたいなら最適解の一つだと思います。
リンク
女神の横顔
雨飾山で有名なスポットがこちらの女神の横顔。角度があまり良くないのでちょっとのっぺりして見えますね。笹平を越えて山頂に向かう途中で振り返ればご覧になれますので、あなたが一番美しいと思う横顔を探して見てください。
昼過ぎから下山
少し遅めに下山開始した事により、太陽光と雲によるコントラストがスポットライトのように紅葉を美しく照らしていて、何度も足を止めて撮影をしていました。お互い久しぶりの登山の疲労もあり、何度も休憩を挟みながらゆっくりと下山しました。
結局コースタイムを大幅に越えてしまい、僕らは往復8時間ほどかかってしまいました。
下山後は白馬の温泉へ
下山後は、少し進んだ先にある白馬村のみみずくの湯へ。源泉掛け流しでいいお湯でしたし、ドライヤーがあるのも嫁からしたらポイント高かったみたいです。当初は小谷村にある無料露天風呂か、間に合えば山田旅館(15時迄)のどちらかで考えていたんですけど、ちょっとゆっくり下山し過ぎましたね。どちらもいいお湯らしいので、次回はキャンプと合わせて利用するのもいいかなと思ってます。
翌日は仕事だったので、その後は安曇野ICから高速道路に乗って自宅のある浜松まで帰りました。
まとめ
紅葉時期の雨飾山は評判通りとても素晴らしい山でした。例年通りであれば10月中旬が最も紅葉の見頃になると思います。初心者の方でも比較的登りやすい山ですが、コースタイム通りに登るのは健脚の方以外は厳しい印象を受けましたので、昼食や休憩を除いて8時間ほどは見ておいたほうが良さそうです。
麓にはキャンプ場と駐車場、源泉掛け流しの温泉などの周辺の設備も整っているため、登山だけでなくキャンプの方にもお勧めできる場所です。夜には美しい星空が広がり、とても静かな環境なので是非一度足を運んでみてください。