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ALLPOWERS R600 レビュー!高効率で持ち運びしやすいポータブル電源!

ポータブル電源はさまざまなメーカーから、幅広い容量・出力の製品が販売されており、用途や使うシーンによって最適なモデル選びは意外と難しかったりしますよね。
ハイスペックなモデルだと幅広い家電に対応し、バッテリー容量も多くて安心感があります。ただ、重く嵩張るので持ち運びに苦労し、活用の幅が意外と狭くなりがちです。
ALLPOWERS R600なら、軽量・コンパクトなのでどこへでも持ち運び出来ます。性能に対して価格もこなれているので、初めてのポータブル電源にもおすすめできる製品です。
ALLPOWERSについて
出典:ALLPOWERS
ALLPOWERSは中国に本社を構える、ポータブル電源やソーラーパネルなど主に取り扱っている企業です。太陽光発電と、電力貯蔵システムの数多くの特許を取得しており、世界中から高い評価を得ています。
ポータブル電源の容量は幅広いラインナップがありますし、他メーカーの同スペックの機種と比較すると、かなり軽量に仕上がっており、コスパに優れるのが特徴です。

ALLPOWERS R600
出典:ALLPOWERS
基本情報
商品名 | ALLPOWERS R600 |
サイズ | 28.5×19.5×19.0cm |
重量 | 5.8 kg |
バッテリー容量 | 299Wh |
定格出力 | 600W |
最大出力 | 1,200W |
出力波形 | 純正弦波 |
出力端子 | ・AC出力ポートx2(定格出力600W / サージ1200W) ・USB-C出力ポート(最大100W)x2 ・USB-A出力ポート(最大18W)x2 ・シガーソケットx1(最大120W) ・DC5525出力ポートx2(12V 10A 合計最大120W) ・ワイヤレス充電パッドx1(最大15W) |
入力端子 | ・AC入力: 100V 最大400W ・PV入力: 12~60V 12A, 最大300W ・カー充電: 12V/24V対応 |
動作温度範囲 | −20℃〜45℃ |
バッテリー | リン酸鉄リチウムイオン |
充放電サイクル | 3,500回 |
今回提供頂いたのは、ALLPOWERS R600という小型・軽量のエントリーモデルです。バッテリー容量は299Wほどと控えめですが、実売価格は3万円ほどと初心者でも気軽に試しやすいのが魅力です。
定格出力600W / 最大出力1,200Wと、容量に対して高めの出力設計です。純正弦波インバータ内蔵なので、市販のほとんどの家電製品を動作させることが出来ます。
出典:ALLPOWERS
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しており、耐熱性と安定性に優れています。従来の三元系バッテリーと比較すると、飛躍的に安全性が高くなっています。
出典:ALLPOWERS
充放電サイクルは3,500回以上とかなりの長寿命です。1日1回使い切ったとしても、およそ10年弱使える計算なので、長く愛用することが可能です。
デザイン

全体的にモノトーンの落ち着いたカラーリングで、とても洗練されたデザインです。本体全面に出力端子がまとめられており、ディスプレイも大きく見やすいです。
AC出力用コンセントとシガーソケット、それぞれに防塵ソフトカバーがついています。キャンプ場などの屋外で使用する際にも安心です。

本体上部には格納式のハンドルがあり、不要な時は収めておけば邪魔になりません。又、天板はワイヤレス充電パッドになっているので、気軽に充電できるも良いです。

側面は両側ともに排熱用ファンが配置され、効率よく熱を逃がします。そのうち片側には入力端子と過負荷保護装置が備えられています。
付属品等

- 取扱説明書
- 保証書
- AC充電ケーブル
- MC4-XT60ソーラーケーブル
- 収納バッグ
エントリーモデルですが、ソーラーケーブルが付属なのは素晴らしいと思います。元々ソーラーパネルで有名な企業なこともあり、オフグリッドを強く意識した構成ですね。
純正の収納バッグが付いているのも、小物をまとめるのに便利です。
家電製品の動作テスト
※テスト実施次第、後日追記します。
充電性能をチェック
続いては充電性能についてチェックしていきます。今回は元々付属してくるケーブルを用いた、ACコンセントと折りたたみソーラーパネルを使って検証していきます。
ACコンセント充電

まずはACコンセント給電による充電時間をチェック。本来はあまりよくありませんが検証の為、一旦バッテリー残量を使い切ってから時間計測します。
AC充電には静音/普通/急速の3つのモードがありますが、スピード重視で急速モードで試しました。充電開始直後は100W強の入力で、緩やかなスタートです。

そこから10%に近づくにつれ徐々に入力数が上昇し、最大値は400W強となりました。

80%を超えた辺りから再び緩やかになり、1時間経過で90%まで容量回復を確認出来ました。これならキャンプや車中泊等、当日の準備中でも十分間に合いそうです。
ソーラーパネル充電

続いては主力製品でもある折りたたみソーラーパネルでの検証です。IP66相当の防水・防塵使用で、重量は6kgほどと持ち運びしやすく、アウトドアのお供にピッタリです。
最大200W入力と高い発電性能を誇り、日射方向に合わせた角度調整がとても便利。容量が控えめな小型ポータブル電源には、屋外でリカバリーできる折りたたみソーラーパネルはかなりおすすめです。
こちらの記事で詳しく解説しています。


5月雲のないよく晴れた日に、太陽光の方角に併せてソーラーパネルを展開。理論上は200Wまで発電するはずですが、果たしてどこまで伸びるかチェックです。

この日はかなり湿度が高い日でしたが、最大150W弱までマーク。基本的に公称数値より70%程度で高効率と言われる世界なので、十分な結果だと思います。
ほぼ0%の状態からでも、満充電には4時間ほどで到達できる計算です。容量不足に陥りやすい小型ポータブル電源ですが、折りたたみソーラーパネルがあるとかなり使い勝手が良くなりますね。
他にもシガーソケットでの給電に対応しています。
気になったポイント
実際に使ってみたからこそわかる、気になったポイントを紹介します。
ファンの動作音が大きい
充電中のファンの動作音がうるさいのは気になりました。重量級の大型ポータブル電源ではよくあることですが、このクラスにしてはかなり音が大きいですね。
私の場合はアウトドアでの使用が中心なので、屋外だと環境音に紛れて気にならなかったです。ただし、RVパークや電源付きキャンプサイトの就寝時は注意が必要でしょう。
静かな室内や就寝時にすぐ枕元で充電をするような想定の方は、音が大きいのは頭に入れておきたいですね。
起動時に一瞬だけ0%表示になる
電源オンにした直後に一瞬だけ、必ず初めは0%表示になってしまうのがかなり気になります。すぐに本来の容量表示に戻るんですけど、ヒヤっとするのでこれは是非とも改善して欲しいです。
口コミなどでもあまり見かけないので、もしかしたら個体差かも知れません。一度サポートに問い合わせしてみようと思うので、もし不具合であれば後日追記します。
おすすめポイント
実際に使ってみたからこそ分かる、おすすめポイントを紹介します。
容量に対して高い出力設計
容量300Wクラスの小型ポータブル電源にしては、出力は少し高めの設計になっています。出力が高いほど動かせる家電製品は多くなるので、それだけで活用できるシーンが広がります。
電子レンジやドライヤー等は厳しいと思いますが、消費電力が控えめな調理器具や電動工具なら稼働できます。手持ちの家電の動作範囲を確かめておいて、効率的に採用しましょう。
最大300Wのソーラー入力
さまざまなソーラーパネルを使ってきた感覚では、発電量は大きければ大きいほどいいです。元々公称数値より7〜80%程度しか発電しませんし、日照条件が少しでも悪いと発電量はかなり落ちます。
最大300Wまでソーラー入力可能なのは、正直かなり驚きました。他メーカ一の同クラスのモデルだと、200W上限がほとんどなので、発電量の大きいパネルを所有している人にはかなり推せるポイントです。
ALLPOWERSであれば、AP400が最適です。電流・電圧ともにR600のソーラー入力制限範囲内なので、ちゃんと組み合わせれるように考えられていますね。
アウトドアを意識した設計

昨今のアウトドアブームを意識して、各メーカーから”キャンプに最適”といったプロモーションをよく見かけるようになりましたが、防塵・防滴仕様になっているものは意外と少なかったんですよね。
コンセントやシガーソケット部分のカバーは安心感がありますし、持ち運びしやすいハンドル、本体重要なので気軽に屋外に持ち運びたくなります。
精密機器ですが持ち出して使ってなんぼですからね。軽快にいろんなところへ連れて行って、快適なアウトドアライプの相棒にしていきたいですね。
まとめ

ALLPOWERS R600は高い出力・ソーラー入力に対応した、高効率なポータブル電源です。防塵・防滴カバー付きで、軽量・コンパクトなのでアウトドアに最適です。
価格を抑えたエントリーモデルとしてはとても高性能です。初心者の初めての一台としてや、既に大容量モデルを持っているならサブにしてもいいでしょう。
災害時の備えとしても優秀ですし、さまざまな人におすすめできる秀逸なポータブル電源です。気になった方は、是非この機会に気軽に取り入れてみてください!